2011年2月12日土曜日

近藤ひさしはYUIに何を教えているのか?

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2007年の春、2nd Album「CAN'T BUY MY LOVE」の大ヒットで世間の注目ががぜん高まった時期の日経エンタテインメント!2007年6月号のYUI特集 新歌姫をアルバム購入層から分析とか、今後生き残っていけるか?とかファンからすると大きなお世話!人気の秘密とかそんなもんいくら探ろうとしたって無意味っ!人それぞれっ!

まあ、注目するところはそこじゃない。この記事では近藤ひさしがYUIとの楽曲制作が具体的にどのようなものか語っている場所がある!

その名も 制作担当が明かす、YUIのひらめきの生かし方 だ。YUIラジオでの茂蔵とのトークは楽しすぎて、この二人の仕事上の関係がなかなかイメージできない。貴重な証言 以下引用

デビュー当時からYUIのレコーディング現場を支えているソニー・ミュージックレコーズ(SMR)の近藤ひさしディレクターに、楽曲制作の舞台裏を聞いた。 
僕がYUIによく話すのは、曲ができた瞬間のパワーを大切にしようね、ということ。だから彼女が曲を作ったらすぐに記録できるように、僕がパソコンとマイクをいつも持ち歩いています。曲としてまとまっていなくてもいいし、数小節とかワンフレーズとかでもいいから、勢いを記録したい。
 
YUIは、いろんな場面でひらめくように曲を生み出します。ライブの本番直前に録音したこともあるし、夜中に彼女から「すごいのができた」って電話がかかってくることもある。彼女がギターを弾きながら適当な英語(僕らやファンはYUI語って呼んでいます)で歌う曲を、パソコンのマイクで録音しながら、あとから分かるようにコード譜やリズム譜を記録しておくのも僕の仕事の1つです。
 
録音した曲には、あとから曲を組み立てるとき最初の気持ちを思い出しやすくするように、インパクトがあって、分かりやすい仮タイトルをつけます。普通は「○月×日Aメロ」みたいな名前の付け方ですが、YUIの場合には、例えば「鳥が羽ばたくイメージ」のメロディには鳥があがるわけだから「からあげ」と名づけておこうとか、「守るべきものがある」→「サラリーマンの背中」→「サラセナ」みたいな感じ(笑)。
 
ちなみに2ndアルバムのシングル曲でいうと『Rolling star」は「ガーチャリック」、『CHE.R.RY』は「サンシャイン」、『Good‐byedays』は「ミスターバラード」が仮タイトルでした。
 
曲作りは、こうしてためた曲とかフレーズを、ふくらませたり、組み合わせたりして、2人でスタジオに終日こもって進めます。
1stから2nd、1年での成長 
1stは若者ならではの生きることへの切迫感が詰まった作品で、自分のことを中心に歌っていました。これはYUIの音楽の本質ですが、2ndではほかの面も出てきた。ツアーを経験して変わったようです。ライブで盛り上がる曲が欲しいといって作ったのがダンス調のロック『Happy Birthday to you you』、他人を励ます曲といって作ったのが『Rolling star』です。
 
作曲方法にも変化があります。2年前まではギターのコード弾きが中心でしたが、それだけだと手ぐせが原因で似たような曲が多くなる。最近はわざとコードの1音を抜いて、ルートの1度と5度の音だけでメロディーを乗せていって最後にコードを起こしてキーを確認する方法もとっています。そうすることで曲のバリエーションも広げられたと思います。最近はピアノなどギター以外の楽器にも挑戦しています。
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コニーアイランド・ジェリーフィッシュの近藤ひさしをYUIの担当にさせたのは松村社長。ふざけた感じだけど仕事はちゃんとした人(笑)。自身がバンドのリーダーだった経験がYUIとの製作に活きている。ミシェル・ブランチをYUIに歌わしたのも近藤。YUIはこの人に多少はウンザリしているときもあるかもしれない。4thツアー中、テレホンコーナーのゲストが茂蔵だったとき、YUIはあまりからみたくない感を出していた。

でも、この人と組んでYUIはブレイクしてヒット連発。合っていたんだな。「不完全な解答」でもスタジオでの製作中の様子が少しだけ見られる。お互いにぶつかりながらも楽しそうだ。いいなあ、クリエイティブな仕事は…。

YUIラジオ1時間かけてアナログな方法かましてiPodで聴けるようにした。はやくいい方法知りたい。

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